◆ 美容師は、手荒れや手のひび割れ、手の湿疹を起こしやすい職業です。
その原因となるのは、水、シャンプー・パーマ液・ヘアカラーや白髪染めの染毛剤などの製品中に含まれる刺激物質やアレルゲン、毛髪や道具との摩擦といった機械的刺激で、刺激性接触皮膚炎、アレルギー性接触皮膚炎、あるいは両者が混在したタイプの皮膚炎などがあります。
これらのアレルギーなどの皮膚炎は、原因となるアレルゲンを避けない限りは治ること難しく、症状が重篤な場合には休職や離職を余儀なくされることもあります。
特にアレルギー性接触皮膚炎は、治ることはないとされているために仕事の継続が困難になる例が多く、美容師のアレルギー性接触皮膚炎を発症すると離職することが多い傾向となっています。
アレルギー性接触皮膚炎は、就業時に発症していなくても、就業後しばらくしてから原因物質に触れることで感作されて発症することがあり、離職を余儀なくされる高い技術を持った美容師が多くいます。
そこで、美容室・美容院でのアレルギー性接触皮膚炎の原因物質をある程度特定し、皮膚炎の予防を行う店舗運営を行っております。
◆ 皮膚炎が悪化する時期
皮膚炎は、空気が乾燥する冬季に悪化しやすいとされています。
当店舗の美容師も、空気が乾燥する冬季に皮膚炎が悪化することがあります。
環境の変化も皮膚炎の状況に大きな影響を与えていると言えます。
乾燥により皮膚のバリア機能が低下するため、空気が乾燥する時期には、店舗内の湿度への配慮や、スキンケアをより十分におこなうことを徹底しております。
◆ 皮膚炎の有無とアレルギー性疾患の合併・既往
アトピー性皮膚炎などのアレルギー性疾患があると、皮膚炎を発症しやすいとされています。
アトピー性皮膚炎をはじめとするアレルギー性疾患の合併があると、皮膚炎になりやすい傾向があることが報告されています。
特に、アトピー性皮膚炎ではもともと皮膚のバリア機能が低下しているため、皮膚炎発症までの期間が短く、重症化しやすいという特徴があります。
そのため、アトピー性皮膚炎のお客様には、最善の注意はもちろん安全安心の対策と専門知識を保有している頭皮健康&カラーサロンmegumiスタッフによってヘアカラーや白髪染めの施術を行っております。
◆ 皮膚炎の予防手段として「手袋グローブの着用」
ヘアカラー・白髪染め施術時は手袋グローブが着用しておりますが、シャンプーなどの洗髪時もスタッフの予防手段として手袋グローブをさせて頂いております。
ご理解ご協力のほど、よろしくお願い致します。
◆ 美容師にみられる皮膚炎のタイプと発症について
よくみられる皮膚炎のタイプは、刺激性接触皮膚炎、アレルギー性接触皮膚炎、その両者の混在したタイプの皮膚炎、頻回の洗髪などによる皮膚のバリア機能の低下により、種々の物質が侵入しやすくなり、これらの皮膚炎を発症します。
美容師の皮膚炎としては、刺激性接触皮膚炎、アレルギー性接触皮膚炎、その両者の混在した皮膚炎が日常よくみられます。
また、お客様や消費者において染毛剤による接触蕁麻疹の症例が報告されていることから美容師でもみられる可能性があります。
これらの皮膚炎は、頻繁におこなう洗髪作業やシャンプー中に含まれる界面活性剤の影響で皮膚の角質の保湿成分が失われ、
種々の機械的刺激により角質に細かい傷が付くなどのために、皮膚のバリア機能が低下します。
皮膚の乾燥、亀裂などを生じ、そこからシャンプー・パーマ液・染毛剤などの製品中に含まれる刺激物質や感作物質が侵入し、
刺激性接触皮膚炎やアレルギー性接触皮膚炎を発症すると考えられます。
アレルギー性接触皮膚炎を発症すると、紅斑・丘疹・小水疱などの湿疹性変化やかゆみなどの症状が強く起こり、なかなか治らない状態となります。
また、上記でもお伝えしましたが、アトピー性皮膚炎をはじめとするアレルギー性疾患の合併があると、
皮膚炎に罹患しやすい傾向があり、特にアトピー性皮膚炎ではもともと皮膚のバリア機能が低下しているため、皮膚炎発症までの期間が短く重症化しやすいという特徴があります。
◆ 注意すべき原因
シャンプー・パーマ液は主に刺激性接触皮膚炎、染毛剤は主にアレルギー性接触皮膚炎の原因として重視される
アレルギー性接触皮膚炎の最も重要な原因物質は、染毛剤成分のパラフェニレンジアミン
お湯(水)を使うことに加えて、シャンプー・染毛剤といった薬液が、美容師の皮膚炎の主な原因です。
シャンプー・パーマ液は主に刺激性接触皮膚炎、染毛剤はアレルギー性接触皮膚炎の原因として重視されますが、シャンプーやパーマ液もアレルギー性接触皮膚炎の原因となり得ます。
アレルギー性接触皮膚炎において、これまでに明らかにされている原因物質としては、染毛剤成分であるパラフェニレンジアミンとその関連物質となるジアミン系染料が挙げられます。
ノンジアミンカラーと謳っている商品や美容院もありますが、パラフェニレンジアミンの関連物質であるジアミン系染料がほとんど配合されています。
パラフェニレンジアミンの感作性が非常に強く、頻用される染毛剤成分であることからアレルギー性接触皮膚炎の原因として最も重要です。
そこで当店では、アレルギーリスクが非常に低いノンジアミンカラーを新たに導入し、
お客様や美容師の双方にとって優しいヘアカラーサロンを実現していきます。
◆ パラフェニレンジアミンについて
パラフェニレンジアミンは、酸化型永久染毛剤の主成分です。
この成分に代わる代替品が開発されるかどうかが、お客様や美容師の皮膚炎対策における1つの大きな鍵です。
パラフェニレンジアミンに関する検討は、従来多くなされています。
パラフェニレンジアミンは、染毛剤の中で現在最も多く使用されている酸化型の永久染毛剤の主成分であり、色調が豊富で染毛力に優れていることから頻用されています。
また、一般にかぶれにくいとされる植物性染毛剤のヘナ製品の一部にも、パラフェニレンジアミンが含まれていることがあるので、注意が必要です。
パラフェニレンジアミンにアレルギーがある場合、この物質に化学構造が類似した他の物質にも反応を起こすことがあります。
これを交差反応と呼んでいますが、パラフェニレンジアミンとの交差反応が報告されている物質としては、衣類などの染料として使用されるパラアミノアゾベンゼンと、化粧品色素として使用される赤色225号の他に、ゴムの老化防止剤、サルファ剤の一部などがあります。
また、他のジアミン系染料やアミノフェノール類などの染毛剤成分との交差反応も示唆されているため、パラフェニレンジアミンにアレルギーがある場合は、全ての酸化染毛剤との接触を避けた方が無難であると言えます。
非酸化型の永久染毛剤はパラフェニレンジアミンを含まないため、この物質にアレルギーがあっても使用可能です。
しかし色調が限られ、パーマなどがかかりにくくなるなどの問題があるためか、このタイプの染毛剤はほとんど使用されていません。
よって現在のところ、美容師にとってパラフェニレンジアミンおよびその類似物質を含む酸化染毛剤の使用を避けることは困難な状況にあります。
パラフェニレンジアミンは染毛剤成分としては優れた物質と言えますが、お客様や美容師のアレルギー性接触皮膚炎の大きな原因を占めております。
先程もお伝えしましたが、当店ではアレルギーリスクが非常に低いノンジアミンカラーを新たに導入し、
お客様や美容師の双方にとって優しいヘアカラーサロンを実現していきます。
福岡市城南区片江にあるヘアカラー専門の美容室・美容院「頭皮健康&カラーサロンmegumi」では、
アレルギーでお困りの方や肌トラブルなどの敏感肌、乾燥肌のお客様も多数ご来店頂いております。
そんなお客様に記事を書いてご紹介しておりますので、ぜひ一度ご一読ください(^.^)
<頭皮健康&カラーサロンmegumi発信の関連リンク先>
30代以降から始める!頭皮と髪の付き合い方 ~産後に起こる髪の悩み、間違った生活・食生活もご紹介~
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<各種記事の引用元>
現在、インターネットなどにはアレルギー疾患に関する膨大な情報があふれており、この中から適切な情報を選択することが困難となっています。
厚生労働省や厚生労働省の補助事業など、製造団体などのサイトを通じて、頭皮健康&カラーサロンmegumiのサイトをご覧の皆さまにアレルギー疾患に関する適切な情報が届くことを願っております。
・ 労災疾病等医学研究普及サイト 物理的因子疾患「職業性アレルギー性皮膚障害のアレルゲンの特定について」
・関節リウマチや、喘息、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎(花粉症)、食物アレルギー等のアレルギー系疾患に関する厚生労働省の対策や関連情報等
・ 厚生労働省の補助事業「一般社団法人日本アレルギー学会が運営するサイト」アレルギー疾患に関する適切な情報を知れます!
・消費者庁ウェブサイト「毛染めによるアレルギーに御注意!」の喚起ページ
・藤田医科大学 ばんたね病院 総合アレルギー科「アレルギーでお困りの皆様へ」
・一般社団法人日本化粧品検定協会 Japan Cosmetic Licensing Association (JCLA)